省電力を謳った家電製品や“クールビズ”や“ウォームビズ”といった取り組みが定着し、社会全体に『地球温暖化対策』が浸透して来ました。
様々な業界がエコや循環型社会に照準を合わせた商品が開発される中、われわれ建築・建材業界でも時代に対応した製品の研究開発への取り組みが進んでいます。
これまで、建築物にとって表面の保護や装飾のための材料でしかなかった“塗料”ですが、新たな素材の開発によって断熱や抗菌抗カビ、防音、防水などの他建材に代わる機能を有することが可能になりました。
機能性塗料の利点は何と言っても施工自由度の高さです。
これまで塗料を扱ったことのある人であれば、特別な技術の習得の必要もなく施工が可能であることも普及が期待される理由でもあります。
新築であってもリフォームであっても、これからのキーワードは間違いなく「省エネとエコロジー」です。時代の要請に合った建材で、建物に付加価値を与える。これこそがこれからの環境対策ビジネスの一翼を担う考え方です。
そう言われてみれば…
確かに、壁は明るく薄い色、屋根は暗くて濃い色、であるべきだと考えてしまいがちです。
でも、街中でふと目を引くスタイリッシュな建物を思い起こすと、決してそうとは限らないことに気づきます。そもそも、日本瓦をイメージさせる従来の屋根の概念そのものが変化しているようだとさえ思います。
建築技術の進化とともに、屋根の形や色の概念をあえて取り外した白い外壁に覆われた住居なども増えていますから、もっと個性的で快適な建物はこれからも増えてくることでしょう。