熱伝導率の低い材料のことを断熱材といいます。
「繊維系」と「発泡材料系」に大別され、約90%が繊維系の断熱材です。熱伝導率×厚みによって断熱効果が発揮され、大量の空気層(断熱層)に熱を溜めることによって断熱をしてるので保温性にも優れています。しかし、熱容量の飽和点を超えてしまうと逆に放出材となり、本来の断熱性が失われてしまうのが欠点です。また、熱と一緒に水分も蓄えてしまうので、壁の内側から建物を傷めてしまうことがあります。
一般の断熱材とまったく違うメカニズムで断熱しています。
「断熱くん」は特殊セラミックとアクリルシリコン樹脂を配合した塗料であり、塗付後、乾燥と同時に塗膜表面に断熱層を形成します。この断熱層が太陽光や冷暖房器具からの熱(放射熱)を反射。さらに、低熱伝導率特性を持ち、断熱層に熱を溜めないために一般の断熱材のように断熱層自体が放出材となって、抱えきれなくなった熱を構造材の内側に移動させてしまうことがありません。
一般の断熱材は、外気温の冷たさを室内に伝えにくくすると共に、建物の保温性を高め、室内温度を下がりにくくする効果があります。
しかし、外気から浸入した湿気や、室内から漏れた水蒸気が壁の中に浸入し、壁の内部で結露が発生する恐れがあります。水分を含んだ断熱材は性能が低下するだけでなく、発見が遅れると建物を傷めて大きな損害に繋がります。
「断熱くん」は、塗膜に熱エネルギーを溜めるのではなく、熱を反射しながら断熱しています。内壁で反射を繰り返すことで、室内の温度を均一に近づけていくので、部分的に温度の低い箇所が発生しにくくなり、結露の原因になりやすい“温度ムラ”を作りません。
また、塗膜の特性により、構造体からの熱を室内に侵入させないようにするため、さらに室内の空気中の温度の安定が図れます。